• 洪均 梁

「LGBT利権拡大運動」対策マニュアル ①(芸能・芸術編)

更新日:2021年3月24日

芙桜会で活動を始めて6か月が経とうとしています。

その間も、性的マイノリティのうち、LGBT、その中にいるLGBT運動家とその支持・協力者(性的マイノリティとは限らないことに留意)が、芸術や芸能の作品や演者に対し、抗議行動を行うのを目にすることが、複数回ありました。

皆さんも、それを見たり、聞いたりしたことがあるのではないでしょうか。

最近では、この一連の抗議活動が、LGBT利権の拡大を目的としたものであることが明るみになり、問題視されています。

これを、芙桜会では、「LGBT利権拡大運動」と名付けました。

そこで今回は、LGBT利権拡大運動によって、これまでに起こった騒動を振り返ると共に、そのパターンを分析し、当事者としては安易にそれらの利権運動に関わらないようにするため(“善意の第三者”の善意保護)、そして、ターゲットにされた者としては、それらの利権運動に安易に対応したり、泣き寝入りしたりしないようにするため(被害者保護・被害者救済)、私の意見や提案も提示しながら、マニュアルを作ってみようと思います。

騒動は、今後も起こり得るものですから、適宜、アップデートをし、反差別の名を借りた「(ソーシャル・)ジャスティス・ウォリアー(ネット上で)私的な制裁を行う善人ポジションの攻撃者(SJW; Social Justice Warrior)」と「本当に傷ついた人」を見分ける力を、皆様とともに、一緒に養っていきたいと考えております。

尚、お断りしておきますが、私は、日本において、「不適切発言」や「不適切表現」が全くないとは思いません。

私の主張は、「利権拡大を目論む運動」ではなく、「問題が起こったときには、”瞬間湯沸かし器” の如く過剰に反応するのではなく、必要であれば相手と熟議をし、共に差別や偏見のない社会を創るべく協力して前に進みましょう」ということです。

また、特に、性的マイノリティの皆さんには、「人を過剰に追い込まないように注意しよう」そして、「『それはちょっと違うんじゃないかな』と思っても、『そんな見方もあるんだな』と、相手の視点や背景などに想像力を働かせよう」と申し上げ、安易に、おかしな運動に加担して後悔しないことをお願いしたいと思います。

主なLGBT利権拡大運動のターゲットとなった事案

これまでに大きく世間を騒がせた騒動を3つ、振り返りましょう。

2018年7月

国や地方公共団体からの補助金等の支出について、他に優先して支出するものがあるのでは?と問題提起した際に、「同性カップルは(人口の)生産性がない」からと説明したら、「我々が生産性のない存在だというのは差別だ!」と騒ぎ、相手の主張も聞き入れず、自民党本部前でのデモ活動にまで発展した、衆議院議員杉田水脈騒動(芸能・芸術ではないですが、最も過激な運動としてあえて、取り上げます)

2020年2月

わずか90秒程の予告編の内容から「差別を誘発する偏見に満ちた問題作だ」と断定し、立憲民主党(当時)の尾辻かな子参議院議員と石川大我参議院議員も加わって一方的に上映中止を求め、その署名活動にまで発展した、映画「バイバイ、ヴァンプ!」騒動

2020年9月

「またきてしまったか…オカマ役が。(中略)『女言葉と内股』という設定がなかなかなじまず、当然、稽古が嫌で、セルフを覚える気も起こらず(以下省略)」と、出演俳優のひとりがコメントを掲載したところ、「そんなふざけた気持ちで演じるなら、最初から役を受けなければいいのに」と当人の降板、公式謝罪やLGBT勉強会の開催などをLGBT運動家やその支持・協力者が要求した結果、鴻上尚史氏が謝罪し、公式サイトがコメントを差し替えるに至った、舞台「ハルシオン・デイズ」騒動(2020年9月19日時点)

LGBT利権拡大運動の展開パターン(2019年まで)

正直なところ、「LGBT関わると面倒臭い」と思っている人は少なくないのではないでしょうか。

性的マイノリティの私でさえ、「LGBTってメンドクサイ」と正直思っていますから、その気持ちは尊重されるべきものです。

2019年までのLGBT利権拡大運動(それまでは、利権拡大運動などとは露とも思いませんでしたが)は、自分なりの正義感から見て、落ち度があると思われる出来事があると、「許せない!」といった感じで攻撃するパターンで統一されていました。

  1. 問題の発生

  2. 拡散力のあるLGBT運動家が問題提起(応用編;自分達が関わった作品は、無料で宣伝・拡散)

  3. (④と同時進行)フォロワーが同調して拡散及び問題を深刻化・複雑化させる

  4. (③と同時進行)別のLGBT活動家が同調して拡散及び問題を深刻化・複雑化させる

  5. ③④と共に、当該運動に異を唱える者を攻撃、或いは無視する

  6. 主に、以下のようなアクションが行われる(+⑤の過激化)

  • 「ファンだったのに、失望した」「悲しい」「傷ついた」という気持ちの表明

  • 「(悪意がなくても)差別だ、偏見を助長する」と一方的に非難

  • 「アメリカだったら降板や上映中止だ」と外国の事例をもちだし、対応が悪いと糾弾(2020年に入ると、要求が過激になっているので、次の項もご参照ください)

7. ターゲットの反応が思わしくないと、活動が激化

  • メディアを利用し、被害者ポジションから結論ありきの公開処刑を行う

  • あくまでも被害者として署名活動やデモ活動を行う

  • 対象者の関係者や関係する企業や自治体などに抗議活動を行う

8. 相手が発言を取り下げたり、謝罪したあとに、話し合いを持つ

9. 自分たちに不都合な事実を隠し、結果報告を行う

10. あくまでも「相手が悪い」ため、事実誤認等で訂正が必要なことがあったとしても、 名誉回復は行わない

全て、あまりに一方的で、相手の立場に対する想像力が欠けているのが特徴です。

特定の人物や集団の主観、気分によって、「こいつが悪いことをしたのだから」と断定し、それを大義名分に、多数の人が集まり、好き勝手に正義を振りかざして刑を執行し、ターゲットとなった人や組織をどんどんと追い込み、最終的には、「過剰制裁」としか言えないほどの、重い罰を、ターゲットにされた人物や組織が負うわけです。

正義に基づく行動は後ろめたさがないうえに、「自分は正義の味方である」「世の中のためにやっている」という自己陶酔が、一種の麻薬や快感みたいに作用し、判断力を鈍らせ、強硬且つ攻撃的で、違う意見に対して全く聞く耳を持たず、冷静さを失い、過剰に突き進んでしまう問題点があります。

私の友人であるレズビアンの方の例をあげると、彼女を数人で協力して長期にわたり、執拗に攻撃しているホモ(らしき人、とも考えられる。匿名のため)は、過去の投稿や写真を遡ってチェック・分析し、住んでいる地域や個人名、所属の特定に乗り出しています。

ご存知かと思いますが、そういう行為は、特定が完了すると、職場や学校、就職内定先に連絡したり、メッセージを送ったりして、「非常識なことをつぶやいていた」などと処分を求めるクレームを入れるなど、エスカレートしていくことが知られています。

例え、本人が訂正や削除をしても、ネット上に消えずに残っている限り、不定期に攻撃が行われるので、陰湿で卑劣な行為であることは間違いありません。

LGBT利権拡大運動の展開パターン(2019年まで)

2020年に入ってからは、従来のパターンに加え、

  • LGBTに関連する役は、LGBTに演じさせること

  • LGBTである俳優や関係者のカミングアウト

  • LGBTを扱う作品への、LGBT運動家やその団体の監修の実施

  • LGBTを扱う以上は、LGBT運動家が要求している同性婚等への賛同や各種LGBT運動への参加

を求めるようになってきており、冒頭でご紹介したように、まさに、「LGBT利権拡大運動」の様相を呈するようになってきています。

これらの事実からもわかるように、一連のLGBT利権拡大運動は、対象者や対象の団体を「更生」させたり、“性的マイノリティの生きづらさを解消すること“ が目的なのではなく、“いけにえ” を処刑することにより、自分たちが主張する差別や偏見が存在すると社会にアピールし、LGBTにまつわる差別や偏見の議論をする上での主導権を握ると共に、LGBTの権益を生み、拡大し、そして保護することが目的なのです。

これは、性的マイノリティのために行っていることではないと言って差し支えないでしょうし、性的マイノリティが求めているものに一致しているとは限らないとも言えるのです。

従って、性的マイノリティのごく一部の存在であるLGBT運動家が要求していることである以上、彼らの要求に応えることが、性的マイノリティの差別や偏見の解消に貢献すると思うのは、大変危険です。

LGBT利権拡大運動の特殊性

LGBT利権拡大運動は、いわゆる「ネットリンチ」や「ソーシャル・ジャスティス・ウォリアー」に類似するものではありますが、それに加え、正義感で動いているその心の奥底では、劣等感と歪んだ優越感が複雑に絡み合い、うごめいているのが顕著に表れていると言って、差し支えないでしょう。

劣等感を無意識のうちに抱え、それを解消するためにターゲットとする人物や組織を叩こうとする姿は、落ち度のあるターゲットを叩くことで、自分の価値を高めようとしているように、私の目には映ります。

このようなLGBT利権拡大運動が常態化すると共に、更に過激化することは、性的マイノリティにとって、取り返しのつかない問題になると強く危惧致します。

世間に、「LGBTと関わると面倒臭い」という意識が広がり、固定化されることは、絶対にあってはならないことであり、それを生み出すような行為は、絶対に許してはなりません。

LGBTだからという理由で配慮や優遇がなされるのは、もってのほかです。

我々は、特殊な身分や特権階級ではないのですから、LGBTへの常識を逸脱した配慮や優遇を要求されたときには、毅然と、拒否をし、必要であれば、警察や弁護士などに相談をすることを、強くお勧めします。

対処方法を考える

シンプルに言って、「ネットのみならず、形に残る以上、言動には注意しよう」としか言いようがありません。

私が言うまでもなく、ネット上に載ったものは、消せないし、杉田水脈騒動のときのように、恣意的に加工されたものが拡散され、深刻な事態を招くリスクもあります。

不適切な発言や表現があるのは、残念なことではありますが、それを挽回する術はいくらでもあります。

冷静に、「大切なのは心である。」ということを忘れず、毅然とした態度で対応していただきたいと思います。

ただ、もし、その不適切な発言や表現が、差別や偏見を助長させることが目的なのであれば、それは真に問題であり、社会的な制裁を受けるべきものであるでしょう。

しかし、コンプライアンスの厳しい時代において、そのようなことは、めったに起こるものではないはずです。

誤解を招いたのであれば、それを解くべく、機会を逸することなく、説明や謝罪をし、舞台や作品で挽回できるのであれば、制作や稽古に打ち込み、素晴らしい作品や舞台にすればいいのです。

それを見て、どう判断するかは、観客に任せれば良いのではないでしょうか。

なぜなら、残念にも不適切な発言や表現があったことにより、本人や作品に対する評価の目は自然と厳しいものになっており、生半可な気持ちや、中途半端な対応では、真のアプローズを得ることは出来ないことは、誰よりも本人が良く分かっていることだからです。

「災い転じて福となす」のことわざの通り、起こってしまったことは変えることは出来ない以上、適切な対応をしたのであれば、あとは、それを今後に活かすしかないと私は考えます。

性的マイノリティが求めているのは、「ありふれた存在」として演じられること

言うまでもなく、性的マイノリティは、聖人君子ではありません。

殺人犯もいれば、社長もいます。

そして、どこにでもいます。空気みたいなものです。

正直なところ、今までは、ちょっと風変わりな役どころとして、“オカマ役” なんていう形で、演じられてきた部分は、否定できないと思います。

しかし、時代は変わり、ここ数年の芸術や芸能の世界における、我々性的マイノリティは、随分、ありふれた存在として描かれるようになったと感じます。

まだまだ、理解の不足から、ちょっと風変わりな役どころとしての起用があるとは思いますが、これからは、もっとありふれた存在として性的マイノリティが描かれていくことを信じていますし、そうなることは必然であろうと思います。

どうぞ、極端に遠慮や配慮せず、ありのままに、ありふれた存在の一つとして、これからも、性的マイノリティを表現していただきたいと思います。

そして、最後になりましたが、芸術や芸能の世界に携わるすべての性的マイノリティの皆さんに、エールを送ります。

芸術や芸能の世界は、性的マイノリティなしでは、成り立たない世界だと聞きます。

そんな世界で活躍している皆さんが、正直うらやましいです。

(陳腐ですが)どうぞ、これからも、私たちに夢や希望、そして感動を与えてください。

頑張ってね💛

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