• 一般社団法人芙桜会 | FUOHKAI

結局、性的マイノリティやLGBTは「おかしい」「変態」で良いのか

皆さんは、最近、「LGBTQ」や「LGBTQ+」あるいは、「2SLGBTQQIA+」など、従来のLGBTという表記が、少なくとも「Q」がついたものに変化していることに、お気づきでしょうか。


この「Q」とは一体何なのか。

実はこれ、

  1. Queer(クィア)という、この英単語の元々の意味ではなく、性的少数者や、LGBTのどれにもあてはまらない性的なアウトサイダー全体をも包括する用語

  2. Questioning(クエスチョニング)といって、“自身のセクシュアリティをはっきりと定義していない人々”

を包括した、“二重の意味を持つコトバ”と言われています。


読者の皆さんの中には、性同一性とも、性自認とも言われている「Gender Identity」と同様に、二重の意味を持つ言葉を作り、”どちらにも解釈できてしまう” 厄介なものがまた出てきた・・・という印象を持たれている方もいらっしゃるかも知れません。


しかし、その不信感は別にして、今回は、後で少し触れる “クエスチョニング” というセクシュアリティが一般に知られているとは言い難い(性的な部分が少数者とされる人々の中でも、知られていないと思いますが)ことを踏まえると、このQはQueer(といっても、このQueerも一般的に広く知られた英単語とは言い難い気がしますが…)だと解釈する人のほうが多いのではないでしょうか。


さて、そのQueerですが、和英辞典によれば、次のような意味が表示されます。

出典:weblio栄和和英辞典


Queer

形容詞

1.風変わりな、妙な、変な(類語:Strange)

2.疑わしい、いかがわしい、怪しい

3.《口語》

(ア) 気分が悪い、ふらふらする

(イ) (叙述的用法の形容詞)頭が変で、気が狂って

4.《米俗》

(ア) 偽の、無価値の

5.《英俗》

(ア) 酔った

6.《俗・軽蔑》

(ア) (男が)同性愛の、ホモの


私は、一般的な解釈として、“日本語における意味の説明として最初に来るものがその英語の意味として最も重要、一般的なものである” と小学校の頃に習った記憶がありますから、この「Queer」という単語の解釈は、英語が母国語ではない日本人にとっては、「風変わりな、妙な、変な」といった意味で捉えればまずは充分であろうと考えます。


また、性の多様性に関する学問のひとつだという「クィア・スタディーズ」が存在するのを、皆さんはご存知でしょうか。

その準学問は自らを、“単一の属性や社会集団ではなく、複数の属性や集団間の権力関係に着目して研究し、それらの連帯を目指すものであり、元々、ゲイやトランスジェンダー女性に対するきわめて強烈な侮蔑語であったQueerをあえて学問の名に冠することで、否定的な価値付けを挑発的に引き受け、それを根こそぎ覆そうとする戦闘性を身にまとう” と説明しています。

出典;GQ Japan 「クィア・スタディーズとはなにか:学問としての現在―LGBTQ+を読みとく vol.3」


一方、“Queer=変態” といった話は、ネットを検索すればいくらでも出てきます。

そして、“変態” である理由として、“性的アウトサイダー”、つまり、小児性愛障害(ペドフィリア)や自己女性化愛好症(オートガイネフィリア)など、世間一般として犯罪、障がい、病気、性的倒錯とされているものをも内包するからだ、と指摘する人は少なくないのです。


これらのことから総合的に考えるに、Queerという言葉は、人に対して好意的な意味・評価を与えるものではなく、例え、“この言葉が性的少数者に対して強烈な侮辱を与える差別用語だったのは過去のはなし” だと後付けの説明がなされたとしても、この言葉の頭文字を意味する “Q” は、やはり「風変わりな、妙な、変な」といった元々の意味からも、「変態」としか解釈できないと断言して差し支えはないでしょう。


余談:クエスチョニングとはなにか

クエスチョニングは、これもまた複数の形態を含むセクシュアリティだということに注意が必要です。


まず、自分の性自認や性的指向が定まっていない、もしくは意図的に定めていないのが、クエスチョニングとされています。

そして、このクエスチョニングは、性自認や性的指向について、「まだ決まっていないと思う」「わからない、違和感がある」「ひとつに決まるものではないと思う」という状態に当てはまるので、

  • 性自認について指している場合

  • 性的指向について指している場合

  • 性自認と性的指向の両方について指している場合

の3つの状態が存在するとされています。


なんと、「意図的に」性自認や性的指向を定めないことも、セクシュアリティになるのですね。

私は改めて、「セクシュアリティは作れる」のだなと、恐怖すら覚える新しい視点を持つようになりましたが・・・皆さんはどう思われますか?


私はこれを、本当にセクシュアリティのひとつとして認めて良いのかどうかは、科学的根拠(証明)がない状態であることや、性自認が日本でも独り歩きしている現状を踏まえると、非常に丁寧な議論や研究が不可欠で、また、その言葉や記号の意味が広く理解されているとは言い難い状態である限り、“複数の意味や状態を持つコトバや記号” を用いて議論をするのは、少なくともその解釈自体や議論の進行に支障をきたすなど、トラブルの原因となるのは明白ですから、避けるべきだと考えます。


それでも、議論をする必要があるのであれば、

「あなたのおっしゃる“Q”とは、いったいナニかしら?」

と櫻井よしこ氏の有名なフレーズを真似して相手に問いかけ、“お互いの前提条件を確認する”ことを忘れないのが重要だと思います。


なぜ、今になって「Q」が加わったのか。

もし、QがQueer、つまり、「性的少数者のみならず、それに当てはまらない性的アウトサイダーをも包括する用語」なのであれば、LGBT運動などといわず、Queer運動(Q運動)であれば良かったはずです。


当然、LGBT運動はアメリカを起源としますから、この運動のバックグラウンドには、LGBTに対する強烈な差別があると思えば、例えLGBTであってもQueerと同じ意味だったのだ、と想像はつきます。


しかし、最初からQ運動とせず、LGBTからスタートしたのは、

「まずはLGBTで慣らして、本丸のQをあとからねじ込む」

というシナリオが組まれていたのではないか?と思うのは、邪推でしょうか?


でも、私はあえて言いたい。

「LGBTは病気でも、異常でもない!」

と言って社会にDiversityやInclusionを訴えたのは、いったい誰なのかと。

それは、LGBTではないですか。

それが、今ではQueer=変態を認めているという大きな矛盾を、皆さんはどう考えますか?


「LGBTQ」という言葉から、

「レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー=変態」

と言われているのだと、気が付いた人はどれだけいるのだろうか。


そして、LGBT運動が、性的な部分が少数者とされる人々のものではなく、自分達と関係のない病気や犯罪とされるものを社会に認めさせる運動に変わってしまっていることを、出来るだけ早急に世間に知らしめることは出来ないかと、焦りを感じつつ、思いを巡らすのです。


「Queerなど、認めない」という意思表示が必要

性的な部分が少数だとされる人々のひとりとして言うと、

「頼んでもいないのに、LGBTがQ=変態まで “性的マイノリティ” として、勝手にやっている」

としか思えません。


元々、LGBT運動というのも、性的マイノリティと言われる人々が、選挙をしたわけでも、推薦したわけでもなく、個人が勝手に始めたことなのです。

もちろん、この芙桜会だって、行き過ぎたLGBT運動に異議を唱え、日本をおかしな方向に進ませないために、私が始めただけのことであり、それが認められるかどうかは、第三者の判断に委ねられるものです。


そんな、LGBT運動ですから、自浄作用は性的な部分が少数者とされる人々から起こる必要があるわけですが、彼らが勝手に始めたことを、なぜ、私たちがしりぬぐいしなければならないのか、と憤る方々がいるのも、無理のないことだと思います。


しかしながら、世間は当事者にも色々な立場の人がいることなど、考慮してはくれません。

彼らの活動がすなわち、我々の総意だと考えるのです。


最早、政治や経済の分野に強い影響力を持つに至ったLGBT運動(LGBTQ+運動、2SLGBTQQIA+運動とも)ですから、個人が声をあげるのは無力に等しいと思うかもしれません。

放っておいたらいい、と考える人もいらっしゃるかもしれません。

でも、その結果が今であるとは、考えられないでしょうか。

おかしなことに「おかしい!」と言えるべきです。


そして、LGBT運動はおかしい!とまず最初に言えるのは、他でもない我々であり、それがあって初めて、世間も一緒になって動いてくれるのだと、私は信じております。

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